さっそく、前回の続きからお話していきます!
『メリット⒊日中眠くならない』
甘いものやごはんをたくさん食べて、日中眠くなったという経験はないですか?
食後に眠気が出るのには、血糖値とあるホルモンが関わっているようです。
まず血糖値ですが、食事により上昇するのはイメージできるでしょうか。
この時、体の中では血糖値を一定に保つため、インスリンを出して血糖値を下げようとします。
血糖値が高ければ、その分インスリンの量も多くなり、血糖値が大きく下がってしまうのです。
これにより、眠気が発生。(-_-)zzz
血糖値を上げやすいと言えば、糖質でしたね。
(タンパク質・脂質は血糖値を比較的上げにくいと言われています。)
そして食後の眠気に関わるホルモンについて。
オレキシンと呼ばれる、脳の覚醒に関わるホルモンが関係しています。
オレキシンの分泌が多い時は覚醒状態にあり、脳が活性化されているため、眠気はありません。
逆にオレキシンの分泌量が少ない時は、眠気が出る。
このオレキシンの量が少ない時というのが、、、
血糖値が高くなった時!
つまり、糖分摂取時に眠気の出る条件が揃ってしまうんですね。
糖質制限により血糖値の変動が抑えられれば、オレキシンの分泌も安定し、眠気は出にくいと言えます。
中には、糖質制限中でも眠気が出る方がいますが
これにはレプチンという、食欲を調整するホルモンが関係しています。
レプチンはオレキシンを抑制する作用を持っており、満腹時に分泌されます。
糖質制限中でも眠気が出る方はレプチンの分泌量が多いのかもしれませんね。
では続いて
『メリット⒋認知症予防の効果が期待できる』について!
若い方はなかなかイメージができないかもしれませんが、将来大事な問題になるので聞いて損はないと思います!
今回は、認知症の中でもアルツハイマー型認知症についての話になります。
アルツハイマー型認知症の原因に、アミロイドβというタンパク質が過剰に蓄積することが挙げられます。
このアミロイドβは本来、誰でも作られているものなんですが、
通常、インスリン分解酵素により分解されます。
ただし、血糖値が高い状態が続くと
インスリン分解酵素はインスリンの分解を最優先にするため、アミロイドβが分解されずに蓄積されていきます。
これにより、アルツハイマー型認知症のリスクが高くなると考えられています。
また研究で、食後血糖が高いとアミロイドβを蓄積しやすく、アルツハイマーを発症するリスクが高くなるという結果が出ているようです。
血糖値を上げると言えば糖ですね。
さらにアミロイドβは脳へのエネルギー補給を邪魔するんです、、、
前回お伝えした、体内でのエネルギー捻出方法を思い出してください。
あの図のやつです。
糖からエネルギーを作る方法があったかと思いますが、
脳でこのエネルギーを使えなくするのが、アミロイドβ。
脳のエネルギー不足により、認知機能の低下や症状を進行させてしまうのです。
しかし、ここで救世主!ケトン体です。
かつて、脳は糖からしかエネルギー補給できないと思われていましたが、
ケトン体もエネルギー源として利用可能であることが分かったのです。
進行を遅らせることができるかもしれない!
糖質制限で予防と進行抑制が期待できるんですね。
それでは、今日も途中ですが長くなるのでここまで!
明日は続きの『メリット⒌空腹を感じにくくなる』からお話していきます(^^)/
※糖質制限に向いていない方もいます。その点についても今後投稿していきますので、ご覧ください。