今日はビタミンB群についての投稿になります。
以前の投稿で、ビタミンには脂溶性と水溶性の2種類があるとお伝えし、
これまでに脂溶性ビタミンの4種類をご紹介しました。
ここからは、水溶性ビタミンです。
水溶性ビタミンには9種類ありますが、そのうち8つがビタミンB。
8つそれぞれ役割が違うので、1つずつ見ていきましょう(^^)/
ちなみにカッコ内の表記は、もう一つの呼び方です。
白字の呼び方が一般的かなと思いますが、興味があれば両方覚えてみてください(^O^)
では、まずビタミンB1からご紹介します。
《ビタミンB1(チアミン)》
ビタミンB1の主な役割は、大きく3つ!
①糖質の代謝を促進する
②神経・精神を正常に働かせる
③アルコールの分解を促進する(酒量が多い時)
糖質は代謝される過程で、いろんな物質に姿を変えてエネルギーを作り出します。
その中で、ビタミンB1を必要とする工程がいくつかあります。
糖質が代謝できないと、過剰な糖は脂肪として蓄えられてしまうので、
糖分を摂る時にはビタミンB1も意識して摂りたいですね。
また、糖代謝時のエネルギーをしっかり作り出せれば、
全身の細胞にエネルギーが行き渡り、疲労回復の効果も期待できます。
ビタミンB1が神経に関与する原理は、現在明らかになっていませんが、ビタミンB1が不足した際に
興奮・鬱・気が荒くなる・不安になるなどの
精神症状が現れるという実験結果が報告されています。
また、ビタミンB1が発見された原因となった「脚気」からも
ビタミンB1が神経に関わっているということを理解いただけるかと思います。
(脚気:ビタミンB1不足により、手足のしびれ・倦怠感・食欲不振・動機・息切れ・浮腫などの末梢神経障害や心機能低下の症状が現れる病気。)
アルコール分解を促進する件ですが、
そもそもアルコールは通常、体の中でアルコール脱水素酵素により分解されます。
しかし、お酒の量が多くなり分解しきれなくなると、別の酵素が助けてくれます。
この酵素をMEOSといい、これにビタミンB1が関与しています。
お酒の量はほどほどにして欲しいですが(^-^;
もしたくさん飲まれる時は、ビタミンB1もしっかり摂っていただきたいですね。
ビタミンB1は水溶性ビタミンなので、体内に蓄積することはありません。
吸収できなかった分は、尿と一緒に出てきてしまうので、こまめに摂取することが重要です。
また加熱に弱く、煮汁やゆで汁に溶けだしやすいので
調理時間は短く、汁も活用する調理法だと無駄なく摂取できていいですね。
先ほどお伝えした通り、ビタミンB1は不足すると
神経症状である手足のしびれや
イライラ・鬱・不安などの精神症状が現れることがあります。
現代人の食生活では不足しがちの栄養素です。
以下のビタミンB1を含む食材を参考に、食事に取り入れてみてください。
最後に1日摂取基準量を確認しておきましょう!
ビタミンB1 1日摂取基準量
https://www.tyojyu.or.jp/net/kenkou-tyoju/eiyouso/vitamin-b1.html
それでは今日はここまでです(^^)/