本日はビタミンKについての投稿です。
脂溶性ビタミンはこれで最後!
《ビタミンK》
ビタミンKには大きく分けて2種類存在します。
植物由来のビタミンK1。
細菌や動物由来のビタミンK2。
(正確に言うと7種類ありますが、天然に存在するのは2種類です。)
ビタミンK2は腸内細菌からも生成が可能です。
ちなみに、新生児は機能が未発達で、体内での合成ができないため
ドクターからビタミンK2製剤(シロップ)を処方されることがあります。
ビタミンKの働きとしては
血液を固まらせる成分を合成し、出血を止める作用があります。
女性で生理中の経血が多い方は、症状軽減が期待できます。
また、カルシウムを骨に沈着しやすくしたり、
骨のカルシウムが血中に放出されるのを防ぐ働きもあります。
以前、ビタミンDのところで出てきた図です。
カルシウムの体内での動きを確認しておきましょう。
カルシウムと骨吸収・骨形成
https://takeda-kenko.jp/yakuhou/feature/bone/vol01.html
血液中のカルシウム濃度を上げる働きがあるのが、ビタミンDでした。
ビタミンKは反対で、骨のカルシウムを血中に放出されないようにします。
骨形成と骨吸収(破壊)がバランスよく行われることで、骨が強くなっていきます。
骨を丈夫にするには、ビタミンD・ビタミンK・カルシウムどれも欠かせません。
もしビタミンKが不足すると・・・
血液を固まりにくくさせるため、
鼻血や出血が止まりにくくなったり、
ケガをした際にアザができやすく、治りにくくなることがあります。
また、骨が弱くなり、骨折のリスクを高めます。
ビタミンKは一般的な食事であれば、過剰症を引き起こしにくいと言われていますが、
血液をサラサラにする薬(ワーファリン)と併用で
ワーファリンの作用を弱めるため、量に注意が必要です。
ビタミンKを1日250㎍以上摂ると、ワーファリンの作用に影響を与えると言われています。
ワーファリン服用中の方で、普段食べているものが下記の表にある方。
(特に納豆や青汁など、日常的に摂られている方。)
いきなり止めてしまうと、ワーファリンの効果が通常通り現れることで
普段より効きが強く出ることがあります。
一度、処方医に「こんなの食べてるけど大丈夫かな?」と相談してみてください(^^)
海藻類や緑の濃い野菜に多く含まれています。
脂溶性ビタミンなので、油との相性◎
熱にも強いビタミンなので、油炒めでもいいですね!
では、今日はここまでです(^^)/
脂溶性ビタミンはこれで終了!
もう一度、ビタミンA・E・D・Kそれぞれ復習しておきましょう!