運動しないと損!脳やメンタルに与える影響

日本でも筋トレが一般的になってきた今日この頃。

ですが、世界と比べると、まだまだ生活に取り入れているという方は多くありません。

大手パーソナルジムのCMが話題になって、筋トレの認知も上がりましたが、ダイエットのイメージが強いのではないでしょうか。

フィットネスも駅の近くなどで多く見かけるようになりましたが、「マッチョになりたい人が行く所だ」という認識が抜けない方も多いのでは?

やはり、この筋トレのイメージが、なかなか一般の方にトレーニングが広まらない原因なのかもしれません。

当ジムのブログでも、何度かトレーニングの魅力についてアピールしてきましたが、今回はさらに具体的にお伝え出来ればと思います。

トレーニングのイメージが変わる⁉

今回は、トレーニングの魅力を知ってもらい、

まず、皆さんの『トレーニングは身体を鍛えたり、ダイエットのためにやる』という認識を変えていきたいと思います(^O^)

トレーニングのうれしい効果3選

では、さっそくトレーニングによってもたらされる『うれしい効果』について見ていきましょう!

  • ①頭が良くなる
  • ②集中力がアップする
  • ③精神が安定する

これだけでは、なかなか想像つかず、トレーニングと上記のメリットが結び付かないですよね(^^;

ここから1つずつ、詳しくご紹介していきます。

①頭が良くなる

これまでの研究では、脳は成長しないと考えられていました。

それは、脳の神経細胞の数は生まれたときに決まっており、加齢とともに減っていく一方で、増えることはないと考えられていたから。

しかし、2007年のある研究で、『脳は鍛えられる・脳は変えられる』という結果が発表されたんです!

そして、この脳を鍛えるのに、運動が効果的だと考えられています。

どういう仕組みかというと、

運動によって、脳の栄養になる脳由来神経栄養因子(BDNF)という物質が多く分泌され、

神経細胞や毛細血管の生まれ変わりが促進されることで、脳の働きが良くなり、情報の伝達スピードが速くなる、というメカニズム。

つまり、頭が良くなるということなんです。

受験やテストの時は部屋にこもって、ひたすら勉強にするイメージでしたが、本当は適度に体を動かした方がいいのかもしれませんね。

歳をとってからでも、運動を生活に取り入れることで、物忘れを緩和させられるかも。

老若男女問わず、運動をすることをオススメします!

②集中力がアップする

これも先ほどの①頭が良くなるのメカニズムと通じているんですが、

運動により、脳に酸素が回ることで脳が活性化され、集中力アップに繋がるようです。

また、ドーパミンが分泌されることで、やる気がアップすることにも繋がります。

さらに、運動により脳の血流が促進したり、BDNFが産生されたりすることで、前頭葉が鍛えられるんだとか。

脳の前方に位置する前頭葉。

集中力や思考力・感情や行動のコントロールを行う機能があります。

つまり、この前頭葉を鍛えることで、頭を良くしたり、やり抜く力を付けることが出来るという訳です。

また、運動直後に集中力が上がるのはもちろんですが、長期的な運動により、基礎集中力が高まるとも言われています。

やるなら習慣化させると良さそうですね(^^)/

③精神が安定する

海外の研究で、運動により不安が減り、精神的な病気にもかかりにくく、社交的になるという結果が報告されたり、

週に2回~3回運動をしている人は運動をしない人に比べて、うつや怒り・ストレス・「ひねくれたものの見方」がきわめて少ないことが明らかになったのです。

これには、運動により自律神経が整うこと、ストレスに耐えられる体になること

が関わっていると考えられています。

自律神経には交感神経副交感神経があり、これらはそれぞれ

交感神経→活動

副交感神経→休息

を司っています。

この自律神経が乱れた状態は、

体のオンオフのコントロールが出来ていない、つまり興奮と安静の切り替えが上手く出来ていない状態と言えます。

こうした状態が続くと、精神疾患や不眠の原因となってしまうのです。

自律神経が整うことで、外の変化に合わせて自分の体のコントロールすることができ、

精神や感情・気分を一定に保つことが出来ます。

また、運動が習慣になっている人は、ストレスに負けにくくなるとも考えられています。

運動によって心拍数が上りますが、この状態に慣れることで、

ストレスを感じた際の心拍数の上昇にも耐えられるようになるんだとか。

つまり、ストレスだと感じにくくなる

現代人はストレスが多いと言われていますが、健康で長生きするには、運動習慣が欠かせなくなるかもしれませんね。

有酸素運動と筋トレ

今回挙げた3つのメリットですが、

実は有酸素運動の方が筋トレより効果的だと言われていますが、実際のところ明確な根拠はないようです。

始めやすく、続けやすい有酸素運動。

筋力アップも狙える筋トレ。

それぞれメリットがあるので、組み合わせて行えるといいかもしれませんね。

トレーニングを行う目安は、

心拍数が上り、軽く汗出る程度の運動を、30分~1時間を週に2~3回行う。

自分が続けやすい運動を行いましょう!

重要なのは、継続するということ。

休息をとりながら、無理をせずに取り組んでみてください。

人間の歴史上、狩りや農耕時代が最も長いとされています。

ここ数百年で産業が発展し、体を動すことが少なくなりました。

狩りや農耕の時代から体の変化はそんなにないのに、生活が大きく変わったことで、現代人は多くの不調を抱えるように。

人間は、元々は動く動物です。

運動を生活に取り入れて、生き生きと毎日を過ごしましょう!

脱、運動不足!自分の運動量を見直そう

普段、健康を意識するタイミングってありますか?

年に1回の健康診断で一喜一憂するという方も多いのではないでしょうか。

数値がちょっと良くなかった、、、と言われてもいまいちピンと来ないですよね(^^;

体に不具合が出ない限り、なかなか気を付けようと思えないのが正直なところだと思います。

でもそうやって放置していると、後で後悔することになるかも・・・

AM5:00 Personal Gymはトレーニングジムですが、体を変えるだけが目的ではありません。

お客様には生涯、健康で質のいい生活を送っていただきたい

その思いから、ダイエットだけではない知識をお客様と共有したいと考え、日々ブログを更新しております。

見た目が変われば自信にも繋がりますが、それ以上に得られるものがあります。

それが健康です。

ただ言われた食事・トレーニングをするのではなく、その先の健康にどれだけの価値があるか知っていただき、トレーナーがいなくても自分で考えることができるようになるのが理想です。

今日は健康ではない場合にどんな将来が待っているのか考え、健康の大切さを改めて知るきっかけにしていただければと思います。


生活習慣病って聞いたことありますよね。

これは、健康的とは言えない生活習慣が招く疾病のこと。

つまり、食事・運動習慣・嗜好(酒・たばこ)が大きく影響しています

よく耳にするものであれば、脂質異常症や高血圧・糖尿病。

羅かんしている本人に自覚症状がないことが多いため、軽視されがちです。

しかしこれらの恐ろしいのは、合併症を引き起こすところ。

動脈硬化だけでなく、心筋梗塞や狭心症・脳梗塞などを発病するリスクが高くなってしまいます。

最悪の場合死に至る可能性もある病気です。

また、健康診断で異常を発見できていれば症状が出る前に治療を開始することもできますが、症状が出てから救急車で運ばれるということも少なくはありません。

これらの発症を防ぐためにも、生活習慣を正す必要があります。

では、具体的にどうしていけばいいのでしょうか。


いきなり全部きちんとしようと思うと続かなくなる恐れがあるので、今回は”運動”に焦点を絞ろうと思います。

ちなみに、WHOは死亡に対する危険因子の第4位に運動不足を挙げています。

これは日本だけでなく、世界的に運動不足が蔓延しているんだとか、、、

フィットネスブームと言われる割に、運動不足の人が多いってどういうこと?

個人的な見解ですが、やる人とやらない人で大きく分かれているということ、ジムに入会しても続いていないというのが現状なのかなと思いました。

国もこの問題を改善するべく、国民に対して運動量の基準を策定しています。

運動をする目的がないよりは、明確な数値を目標に始める方が続けやすそうですね。

この厚生労働省が定める基準を元に、どれほどの運動量が必要か確認していきましょう!

この基準は、「将来、生活習慣病の発症リスクを低減させるために、個人にとって達成することが望ましい身体活動の基準」とされています。

《18~64歳の身体活動(生活活動・運動)の基準》

強度が3メッツ以上の身体活動を23メッツ・時/週行う。

具体的には、歩行またはそれと同等以上の強度の身体活動を毎日60分行う。

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/undou/index.html

ここで出てきた用語の意味を確認します。

身体活動とは、安静にしている状態よりも多くのエネルギーを消費する動作を意味しています。(身体活動=生活活動+運動

メッツとは、運動強度の単位で安静時を1として比較し、何倍のエネルギーを消費するかで活動の強度を示したもの。

以下の表は3メッツ以上の身体活動(生活活動・運動)を簡単にまとめたものです。

3メッツ以上の生活活動の例
3メッツ以上の運動の例

「3メッツ以上の身体活動を23メッツ・時/週行う」というのは

具体的な例として、歩行以上の強度のものを毎日60分と示されています。

歩行は、上の表で3.5メッツ。

計算してみると、3.5メッツ×1時間×7日=24.5メッツ・時/週

23メッツ・時/週の基準を満たすことができます。

さらに、この23メッツ・時/週の身体活動のうち、3メッツ以上の運動を4メッツ・時/週取り入れるのが良いとされています。

《18~64歳の運動基準》

強度が3メッツ以上の運動を4メッツ・時/週行う。

具体的には、息が弾み汗をかく程度の運動を毎週60分行う。

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/undou/index.html

強度の高いものであれば、活動時間は短くて済みます。

あまり時間が取れないという方の場合、こんなプランはいかかでしょう?

ジムで週2回のウェイトトレーニング(1日1時間)+毎日の通勤・移動での歩行(1日30分)

6メッツ×1時間×2日+3.5メッツ×0.5時間×7日=24.25メッツ・時/週

身体活動基準・運動基準の両方を満たすことができました!

ジムに通えないという方であれば、

自重トレーニングを毎日(1日30分)+毎日の通勤・移動での歩行(1日30分)

3.5メッツ×0.5時間×7日+3.5メッツ×0.5時間×7日=24.5メッツ・時/週

ウォーキングの時間がもっと取れるのであれば、トレーニングの頻度はもう少し減らすことができます。

少しややこしくなってしまいましたが、なんとなくお分かりいただけましたか?

普段の生活活動レベルに合わせて、運動や歩行を上手く取り入れるとプランを組みやすいように思います。

これをやっていれば絶対生活習慣病にならないということではありませんが、少なくともリスクは軽減できます。

また疾病予防の効果だけでなく、気分転換やストレス解消からメンタルケアにも繋がります。

さらに老化に伴う筋力低下による不調も軽減、免疫力アップで風邪を引きにくくなるとも考えられています。

やって損はない!

とにかく早いうちに取り組み始め、習慣にするのが◎

何かあってからでは遅いですからね。

現時点で病院にかかられている方や体に不調がある方は無理をせず、まずはかかりつけ医に相談しましょう(^O^)