風邪にはビタミンがいい?

9月も残すところ1週間となりました。

日中は暑い日もまだ多いですが、朝晩がすっかり肌寒く感じます。

1日の温度差が10℃以上になることも、、、

鼻がじゅるじゅるしている方も多いのではないでしょうか?(^^;

季節の変わり目は風邪を引きやすくなるため、体力・免疫力を上げて予防することが重要です。

そのために必要なのが、適度な運動と食事!

今回は食事に焦点を絞り、風邪に負けない体作りについて考えていこうと思います。


そもそも風邪とは何なのでしょうか。

風邪はウイルスの感染による上気道におこる急性炎症(上気道炎)の総称です。

具体的な症状は

  • ・鼻づまり
  • ・鼻水
  • ・咳
  • ・のどの痛み
  • ・発熱
  • ・頭痛

これらの症状が現れた時、市販の薬を飲んだり病院へ行ったりして対処される方が多いと思います。

今年に入り新型コロナウイルスの流行をきっかけに、多くの方が手洗いうがい・マスク着用・ソーシャルディスタンスなど対策するのが当たり前になりました。

最低限の予防として、ウイルスを体内に入れない行動は必須ですが

万が一、ウイルスが体内に侵入してきた場合には戦わないといけません。

ウイルスに勝つ体を作るための食事のポイントを知って、風邪を引かない健康な身体を手に入れましょう!


今回の注目キーワードは、ビタミンCとビタミンA!

それぞれの働きを見ていきましょう(^O^)

ビタミンC

  • ①抗酸化作用
  • ②免疫力アップ
  • ③ヒスタミンを失活させる

ビタミンA

  • ①抗酸化作用
  • ②粘膜強化

ビタミンC・Aの抗酸化作用は、免疫系がウイルスと戦う際に受ける酸化ストレスを緩和し、受けるダメージを軽減。

ビタミンCは免疫機能を正常に働かせ、免疫細胞の働きを促進させる働きもあると考えられています。

さらに鼻水・くしゃみの症状を引き起こすヒスタミンという物質を失活させる働きから、鼻症状に効果的である可能性が示唆されています。

またビタミンAには粘膜の細胞分裂を助ける作用があり、細胞を正常に保ってくれます。

こんないい働きがあるのに、摂取しないなんてもったいないですよね。

ここからはどのくらいの量をどうやって摂取するといいのか、具体的に考えていきます!


ビタミンCの推奨量:100㎎/日(成人)

具体的な量⇩

ブロッコリーの胡麻和え(小鉢1杯)・・・75㎎

ゴーヤチャンプルー(1人前)・・・38㎎

柿(100g)・・・70㎎

キウイ・・・69㎎

ビタミンCは水溶性ビタミンなので、少しずつ分割してこまめに摂取するのが◎

他にもビタミンCを多く含む食材は、赤ピーマン・カリフラワー・レモン・イチゴなど。

これらの食材を組み合わせて料理に取り入れることで、1日摂取基準を満たすことができます。

風邪予防には200㎎/日のビタミンCが効果的であると示唆する研究結果もあるようで、食事での摂取が難しい場合には、サプリメントを服用するのも効率的でいいと思います。

2000㎎/日を超えると副作用発現のリスクもあると考えられているので、超えないように注意しましょう。

市販のサプリメントだとビタミンC500~1000㎎配合のものが多いようです。

ビタミンAの推奨量:800~850㎍/日(成人男性)、650~700㎍/日(成人女性)

具体的な量⇩

牛レバー(50g)・・・550㎍

にんじんシリシリ(小皿100g)・・・453㎍

ほうれん草の胡麻和え(小鉢1杯)・・・245㎍

大根の葉のお浸し・・・264㎍

ビタミンAは脂溶性ビタミンであるため、摂り過ぎに注意が必要です。

※耐容上限量:2700㎍/日(成人)

植物性ビタミンA(カロテン類)での過剰症のリスクは低いと言われています。

牛・豚・鶏レバーの動物性ビタミンAの量には注意しましょう!

油と組み合わせると吸収率アップするので、炒めたりドレッシングやごま油と和えるのもオススメです。

先ほどのビタミンCと組み合わせると、ビタミンAがビタミンCの酸化を防ぐことで免疫力を高める効果がさらにアップします!


体調が悪くなったら薬で治すというのも一つの手ですが、罹る前に予防するというのも大事!

食事と運動で体調を整え、風邪知らずの体を手に入れましょう(^^)/

目、疲れてないですか?ビタミンA

今日はビタミンについてお話していきます。

まず初めに、ビタミンとはそもそも何でしょうか?

ビタミンは13種類存在します!

ビタミンの役割は、

3大栄養素(タンパク質・脂質・糖質)や他の栄養素の代謝や吸収を高めること。

血管を丈夫にしたり、肌にハリや潤いをもたらしたり、活性酸素の害から体を守るなど

体を正常に機能させ、健康を維持するために利用されます。

※活性酸素は細胞を傷つけたり、DNAを書き換えたりします。それにより老化を進めたり、ガンを増殖させたりするんです(>_<)

また特性により、大きく2つに分類されます。

ビタミンの分類

油脂に溶けるものを『脂溶性ビタミン

水に溶けるものを『水溶性ビタミン

と言います。

まず、脂溶性ビタミンの特徴から見ていきましょう。

  • ・油脂やアルコールに溶ける
  • ・肝臓に蓄積される
  • ・体内に長く留まるため、過剰摂取に注意

続いて、水溶性ビタミンの特徴です。

  • ・ビタミンBとC群に分けられる
  • ・水に溶ける
  • ・2~3時間で排泄される

水溶性ビタミンは排泄されるスピードが速いため、こまめに補給する必要があります。

逆に脂溶性ビタミンは体内に蓄積されるため、過剰摂取により、副作用を起こす可能性があります。

食品によって含有量が異なります。

サプリメントで補う場合は特に、1日量に注意して摂取しましょう。

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ではビタミン1つずつ、働きを見ていきます(^^)/

《ビタミンA》

目のビタミンと呼ばれるビタミンAには、視力や眼精疲労の回復が期待できます。

また、皮膚や目・口・内臓などの粘膜を健康に保つ作用があり、美容にも大きく影響します

抗酸化作用やアンチエイジングは代表的な美容作用ですね。

さらに、ガン予防にも効果があるとされています。

ビタミンAにはレチノイドカルテノイドがあります。

動物性食品にはレチノール、植物性食品にはカロテノイドの状態で含有されています。

ビタミンAの種類

ちなみに、レチノールは体内で以下の図のように変換されます。

レチノールの変換

http://www.orthomolecular.jp/nutrition/vitamin_a/

カロテノイドは体内でレチノールに変化します。

結果的に体内では同じものに変わりますが、

植物性のカルテノイドよりも動物性のレチノールの方が

体内での利用率が高いです。

食事の際のワンポイントアドバイス☆

ビタミンAは脂溶性なので、油と一緒に摂取すると吸収が高まります

油分の多い魚やオリーブオイルをかけたサラダ、炒め物などで食べるのがオススメです(^^)/

もし、ビタミンAが不足すると・・・

粘膜を健康に保つ働きが低下することで

ドライアイや乾燥肌、肌荒れ、抜け毛、爪がもろくなる等

の症状が出ることがあります。

また、ビタミンAは

光の情報を電気信号に変え、脳に伝えるロドプシンという(網膜に存在)物質の原料となりますが

ビタミンAの不足でロドプシンが作れないと、

光の調節が上手くできない症状(夜盲症)を発症させるリスクが高まります

逆に過剰に摂りすぎると・・・

頭痛や吐き気、めまい、倦怠感、腹痛など

の症状を引き起こすことがあります。

量には十分注意してください。

以下のサイトに1日推奨量耐容上限量が、年齢別に表になっています。

ご自身の性別・年齢の当てはまる数値を確認しておきましょう!

ビタミンA 1日の摂取基準量

https://www.tyojyu.or.jp/net/kenkou-tyoju/eiyouso/vitamin-a.html

最後に、ビタミンAを多く含む食品の紹介です。

1日の摂取基準を思い出しながら見てみてください。

ビタミンAを多く含む食材

鶏・豚レバーには100gあたり、

成人の1日摂取基準(耐容上限量)の約5倍のビタミンAが含まれていることが分かりますね。

居酒屋さんや焼肉屋さんでの食べすぎには、十分ご注意ください(>_<)

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今日はビタミンについて・ビタミンAについてのお話でした。

次回も引き続きビタミンの話題です!

お楽しみに(^^♪