普段、健康を意識するタイミングってありますか?
年に1回の健康診断で一喜一憂するという方も多いのではないでしょうか。
数値がちょっと良くなかった、、、と言われてもいまいちピンと来ないですよね(^^;
体に不具合が出ない限り、なかなか気を付けようと思えないのが正直なところだと思います。
でもそうやって放置していると、後で後悔することになるかも・・・
AM5:00 Personal Gymはトレーニングジムですが、体を変えるだけが目的ではありません。
お客様には生涯、健康で質のいい生活を送っていただきたい。
その思いから、ダイエットだけではない知識をお客様と共有したいと考え、日々ブログを更新しております。
見た目が変われば自信にも繋がりますが、それ以上に得られるものがあります。
それが健康です。
ただ言われた食事・トレーニングをするのではなく、その先の健康にどれだけの価値があるか知っていただき、トレーナーがいなくても自分で考えることができるようになるのが理想です。
今日は健康ではない場合にどんな将来が待っているのか考え、健康の大切さを改めて知るきっかけにしていただければと思います。
生活習慣病って聞いたことありますよね。
これは、健康的とは言えない生活習慣が招く疾病のこと。
つまり、食事・運動習慣・嗜好(酒・たばこ)が大きく影響しています。
よく耳にするものであれば、脂質異常症や高血圧・糖尿病。
羅かんしている本人に自覚症状がないことが多いため、軽視されがちです。
しかしこれらの恐ろしいのは、合併症を引き起こすところ。
動脈硬化だけでなく、心筋梗塞や狭心症・脳梗塞などを発病するリスクが高くなってしまいます。
最悪の場合死に至る可能性もある病気です。
また、健康診断で異常を発見できていれば症状が出る前に治療を開始することもできますが、症状が出てから救急車で運ばれるということも少なくはありません。
これらの発症を防ぐためにも、生活習慣を正す必要があります。
では、具体的にどうしていけばいいのでしょうか。
いきなり全部きちんとしようと思うと続かなくなる恐れがあるので、今回は”運動”に焦点を絞ろうと思います。
ちなみに、WHOは死亡に対する危険因子の第4位に運動不足を挙げています。
これは日本だけでなく、世界的に運動不足が蔓延しているんだとか、、、
フィットネスブームと言われる割に、運動不足の人が多いってどういうこと?
個人的な見解ですが、やる人とやらない人で大きく分かれているということ、ジムに入会しても続いていないというのが現状なのかなと思いました。
国もこの問題を改善するべく、国民に対して運動量の基準を策定しています。
運動をする目的がないよりは、明確な数値を目標に始める方が続けやすそうですね。
この厚生労働省が定める基準を元に、どれほどの運動量が必要か確認していきましょう!
この基準は、「将来、生活習慣病の発症リスクを低減させるために、個人にとって達成することが望ましい身体活動の基準」とされています。
《18~64歳の身体活動(生活活動・運動)の基準》
強度が3メッツ以上の身体活動を23メッツ・時/週行う。
具体的には、歩行またはそれと同等以上の強度の身体活動を毎日60分行う。
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/undou/index.html
ここで出てきた用語の意味を確認します。
身体活動とは、安静にしている状態よりも多くのエネルギーを消費する動作を意味しています。(身体活動=生活活動+運動)
メッツとは、運動強度の単位で安静時を1として比較し、何倍のエネルギーを消費するかで活動の強度を示したもの。
以下の表は3メッツ以上の身体活動(生活活動・運動)を簡単にまとめたものです。
「3メッツ以上の身体活動を23メッツ・時/週行う」というのは
具体的な例として、歩行以上の強度のものを毎日60分と示されています。
歩行は、上の表で3.5メッツ。
計算してみると、3.5メッツ×1時間×7日=24.5メッツ・時/週
23メッツ・時/週の基準を満たすことができます。
さらに、この23メッツ・時/週の身体活動のうち、3メッツ以上の運動を4メッツ・時/週取り入れるのが良いとされています。
《18~64歳の運動基準》
強度が3メッツ以上の運動を4メッツ・時/週行う。
具体的には、息が弾み汗をかく程度の運動を毎週60分行う。
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/undou/index.html
強度の高いものであれば、活動時間は短くて済みます。
あまり時間が取れないという方の場合、こんなプランはいかかでしょう?
ジムで週2回のウェイトトレーニング(1日1時間)+毎日の通勤・移動での歩行(1日30分)
6メッツ×1時間×2日+3.5メッツ×0.5時間×7日=24.25メッツ・時/週
身体活動基準・運動基準の両方を満たすことができました!
ジムに通えないという方であれば、
自重トレーニングを毎日(1日30分)+毎日の通勤・移動での歩行(1日30分)
3.5メッツ×0.5時間×7日+3.5メッツ×0.5時間×7日=24.5メッツ・時/週
ウォーキングの時間がもっと取れるのであれば、トレーニングの頻度はもう少し減らすことができます。
少しややこしくなってしまいましたが、なんとなくお分かりいただけましたか?
普段の生活活動レベルに合わせて、運動や歩行を上手く取り入れるとプランを組みやすいように思います。
これをやっていれば絶対生活習慣病にならないということではありませんが、少なくともリスクは軽減できます。
また疾病予防の効果だけでなく、気分転換やストレス解消からメンタルケアにも繋がります。
さらに老化に伴う筋力低下による不調も軽減、免疫力アップで風邪を引きにくくなるとも考えられています。
やって損はない!
とにかく早いうちに取り組み始め、習慣にするのが◎
何かあってからでは遅いですからね。
現時点で病院にかかられている方や体に不調がある方は無理をせず、まずはかかりつけ医に相談しましょう(^O^)