水溶性ビタミンも残すところあと3種類となりました!
今日は《ビオチン》についてのお話です。
ビオチンはビタミンHとも呼ばれていました。
これは、ビオチンが皮膚炎を治すビタミンとして発見されたことが由来です。
ドイツ語のHaul(皮膚)の頭文字を取って、ビタミンH。
ビタミンB7とも呼ばれますが、ビオチンと呼ぶのが一般的でしょう。
ビオチンの主な働きを3つご紹介します!
①3大栄養素の代謝促進
②白髪予防・改善
③ケラチン合成促進
ビオチンは、カルボキシラーゼといわれる酵素の補酵素として働き、
タンパク質・脂質・糖質の代謝を助けます。
特に髪や肌を健康に保つ作用があり、抜け毛や白髪の予防に効果的です。
黒髪の色はメラニン色素によるものです。
このメラニン色素を出すのがメラノサイトで、ビオチンはこれを活性化させます。
なお、シミの原因となる肌のメラニンには影響を及ぼさないとされているので、ご安心ください。
また、ケラチンと呼ばれるタンパク質の合成にも関わっており、髪を綺麗にしてくれます。
ケラチンは髪だけでなく、爪や肌を構成するタンパク質であり、
細胞の形を保ち、バリア機能を果たします。
肌荒れや抜け毛、湿疹・アトピーなどの皮膚炎の改善にも効果が期待できます。
ビオチンは食品からの摂取による体内での利用率が高く、腸内細菌からも産生されるため、不足することは稀です。
ただし、抗生物質などの長期服用で腸内細菌の働きが低下すると、
ビオチンが欠乏することも考えられます。
欠乏により抜け毛や白髪、食欲不振、吐き気の症状が現れることがあるので、注意が必要です。
腸内細菌で作られるビタミンは他にもあるので、腸内環境を整えることも大事ですね。
ビオチン 1日摂取基準量
https://www.tyojyu.or.jp/net/kenkou-tyoju/eiyouso/biotin.html
最後にビオチンを多く含む食品の紹介です(^^)/
ビオチンは熱に強いので、加熱しても大丈夫です。
なお、生卵の卵白に含まれる成分(アビジン)とは相性が悪い(ビオチンとくっ付いて吸収を低下させる)ので、注意が必要です。
普通に食べるのであれば問題ありませんが、
継続した大量摂取は、潜在的なビオチン不足に陥ることがありますので、お気をつけ下さい。
(そんなことをする方はなかなかいないと思いますが・・・)
極端な食べ方をしなければ問題ありませんので、ご安心を!
では今日はここまで!