先日、【下痢】に効果的な飲み物をご紹介しました。
その時にハーブティーをいくつか挙げましたが、その中の
『ラズベリーリーフ』
今日はこのハーブに焦点を当ててお話をしていきたいと思います(^O^)
『ラズベリーリーフ』
って、初めて聞いたという方もいらっしゃるのではないでしょうか?
名前のまんまで、ラズベリーの葉を意味しています。

別名ヨーロッパキイチゴ、フランボワーズなどとも呼ばれます。
ユーラシア大陸から北米にかけて生育するバラ科のハーブで、古くから食料として用いられてきました。
ヨーロッパでは昔から
『安産のためのお茶』
として言い伝えられ、日本でも女性に人気のハーブです。
ラズベリーリーフに含まれる代表的な成分は
タンニン、フラガリン、ビタミン、ミネラル
タンニンは前回の投稿で出てきましたね。
ポリフェノールの一種。
フラガリンもポリフェノールの一種ですが、イソフラボンやアントシアニンと同様にタンニンとは別の分類になります。
ビタミンは特にビタミンA・E・Cなど、
ミネラルはマグネシウム・カリウム・カルシウムなどを豊富に含有しています。
なんだか体に良さそうなのがオーラが出ていますね(^.^)
では、ここからはラズベリーリーフの具体的な効果について見ていきましょう!
『ラズベリーリーフに期待できる効果』
こんな時に飲むと◎⇩
- ①出産前後
- ②下痢
- ③風邪
- ④生理痛・PMS症状
- ⑤冷え症
- ⑥口内炎・扁桃炎
ラズベリーリーフは女性に人気のハーブということで、今回は女性に関する効果について詳しく見ていきます。
①出産前後
先ほどご紹介したフラガリンという成分には、子宮や骨盤周りの筋肉を調整する働きがあると考えられています。
また収斂作用を持つタンニンは、子宮の収縮を促すことで分娩時間を短縮する・分娩による出血を抑えると言われています。
このため妊娠初期~中期に常用すると、流産の危険性もあるため注意が必要です。
妊娠8ヶ月以降に飲み始めるのがいいとされています。
早産・帝王切開の経験がある方や帝王切開の予定がある方、飲むのに不安がある場合は担当医師に相談してからにしましょう。
過剰摂取した場合、子宮痙攣を起こす可能性も指摘されているため、
1日1~2杯程度にしておくのがいいですね。
また、子宮・骨盤周りの筋肉を調整する働きは、
妊娠によって大きくなった子宮を元のサイズに戻すのや、開いた骨盤を締めるのをサポートするとも考えられています。
このため産後の母体回復にも用いられ、体型を戻すために取り入れる方もいるようです。
さらに、母乳の分泌を促すハーブとしても伝統的に利用されてきました。
ビタミンやミネラルも豊富に含まれているため、母乳の質を上げる効果も期待できます(^^)
④生理痛・PMS症状
先ほどお伝えした、フラガリンによる子宮・骨盤周りの筋肉を整える働きは、生理痛やPMSの症状にも効果的と言われています。
生理痛を緩和させるには、排卵時期から飲み始めるのが◎
またホルモンのバランスを整えるとも考えられており、女性特有の不調に効果が期待できます。
鎮痛剤をあまり飲みたくないという方にはオススメの対策方法です(^^)/
女性に嬉しい効果があることが分かりましたが、飲む上での注意点もお伝えしておきます。
【鉄吸収阻害】
タンニンは鉄と結合し、吸収を阻害すると言われています。
しかし、かつてタンニンを含む飲み物と鉄剤(サプリメント)は、時間を空けて服用することが望ましいと考えられていたものの、
鉄剤(サプリメント)には十分な量の鉄が含有されており、大部分はそのまま吸収されることから、一緒に服用しても問題ないとされています。
【子宮収縮作用】
上記で出てきた子宮収縮の作用は、妊娠時期によっては早産・流産を促す可能性も考えられています。
お伝えした通り、
妊娠8ヶ月までは自己判断での飲用は止め、担当医師に相談すること。
過剰摂取にならないよう注意し、1日1~2杯で様子をみること。
こちらをお忘れなく!
【女性ホルモン様作用】
ラズベリーリーフに含まれる成分には、女性ホルモンに似た作用があると報告されています。
乳がんなどのホルモン感受性疾患をお持ちの方は、医師に相談の上、飲用するようにしてください。
以上、ラズベリーリーフの効果と注意点について説明してきました(^^)
ラズベリーの葉ということで、甘酸っぱい感じを想像されるかもしれませんが、実際には酸味は感じられません。
特にクセもなく、すっきりした味わいで飲みやすいハーブティーです(^O^)
海外の食料品を取り扱うお店やネット通販で手に入りますよ!
ぜひ気になる方は飲んでみてください。