今日も脂溶性ビタミンについての投稿です(^^)
《ビタミンE》
このビタミンの最大の特徴は、強力な抗酸化作用!
アンチエイジングや老化防止には欠かせない作用ですよね。
呼吸から取り入れた酸素は、体の中で約2%が活性酸素に変化します。
この活性酸素が老化や肌荒れを引き起こす原因です。
しかし、ただの悪者ではありません。
普段は強い酸化力で、菌やウイルスから体を守ってくれています。
ただ過剰になると、強すぎる酸化力で細胞を傷つけてしまうんです。
また、細胞膜の構成成分である不飽和脂肪酸は酸化しやすく、
過酸化油脂に変化して細胞を壊し、老化やガンを招く原因となります。
ビタミンEは主に細胞膜に存在するので、この不飽和脂肪酸を酸化から守ってくれます。
その他にも、ビタミンEには毛細血管を広げ、血行を促す作用もあるんです。
ちなみに、ビタミンEはトコフェロールとトコトリエノールの2種類に分かれます。
構造の違いから、トコフェロールは効果が長続きする持続型
トコトリエノールは効果発現が速い即効型と言われています。
体内での活性の高さは、α>β>γ>δの順です。
(本来の抗酸化力の強さは、δ>γ>β>αの順です)
また、ビタミンEには
天然由来のもの(天然)、天然を使いやすくしたもの(天然型)、人工的に作られたもの(合成型)が存在します。
体内での吸収率や効果の高さは、
天然(d体)>天然型(d体エステル化)>合成型(dl体)と言われています。
抗酸化力の強さは、トコトリエノールがトコフェロールの約50倍!
スーパービタミンEと呼ばれるほどの強さです。
サプリメントで選ぶのであれば、
天然のd-α-トコフェロールやトコトリエノールがいいですね。
もし、ビタミンEが不足すると・・・
抗酸化力の低下により、シミやシワができやすくなります。
また、血液中のコレステロールも酸化されやすくなるため、
動脈硬化や、血行不良による冷え性・肩こり・頭痛の症状を引き起こすことがあります。
逆に過剰に摂りすぎると・・・
吐き気や下痢、肝機能の低下や血が固まりにくくなるといった症状が現れることがあります。
また、近年では骨粗しょう症のリスクが上がるという研究結果も報告されているようです。
サプリメントを服用される際には、十分量にお気を付けください。
今回も下記のサイトで、1日の目安量・耐容上限量を確認しておきましょう!
ビタミンE 1日の摂取基準
https://www.tyojyu.or.jp/net/kenkou-tyoju/eiyouso/vitamin-e.html
最後に、ビタミンEを多く含む食材の紹介です。
ビタミンEは植物油に多く含まれます。
調理油として使うことが多いと思いますが、
古くなるにつれて、老化の原因となる過酸化油脂を生み出します。
2~3カ月を目安に、早めに使い切るようにしましょう。
では、今日もここまでです(^^)/
また次回の投稿をお楽しみに!