今日も引き続きビタミンのお話!
ビタミンDについての投稿になります(^^)
《ビタミンD》
実はビタミンDは、人の体の中で作り出すことのできるビタミンなんです。
コレステロールの一種を材料に、皮膚に紫外線が当たると、体内で合成されます。
また、食品からも摂取することができますが
動物由来をビタミンD3
植物由来をビタミンD2
これらをまとめてビタミンDと呼びます。
動物におけるビタミンDの合成は、人間と同ですが
植物の場合、材料が違います。
しかもこの場合の植物というのは、真菌類。
一般的な食品で言えば、きのこ類です。
真菌類はコレステロールを持たないため、
代わりにエルゴステロールという物質を元に、ビタミンDを合成します。
この時、動物同様に紫外線が必要です。
人の体の中で作られたビタミンDや食品から取り込んだビタミンDは
肝臓・腎臓での代謝を受け、活性型ビタミンDに変換されます。
こうして体の中で活躍してくれるんです(^^)
ビタミンDの働きですが、
骨の材料となるカルシウムやリンの吸収をよくし、骨に沈着させる作用があります。
丈夫な骨や歯を作るのに、とっても重要です。
また、カルシウムは血液中や筋肉にも存在し、
正常に心臓や筋肉を動かすのに必要な物質です。
ビタミンDには、血中のカルシウムの濃度を調節する働きがあり、
血中のカルシウムが不足した(食事から十分量摂取できていない)時、
骨のカルシウムを血液中に移動させたり、
腎臓からカルシウムが排出されるのを抑えて、血中濃度を上げようとします。
※カルシウムの体内での動きがイメージしにくいと思うので、下の図をご参考ください。
カルシウムと骨形成・骨吸収
https://takeda-kenko.jp/yakuhou/feature/bone/vol01.html
前回のビタミンAと同様、ビタミンDは脂溶性なので
油分と一緒に摂取すると、吸収が高まります。
ビタミンDはきのこ類に多く含まれるので、
オリーブオイルやココナッツオイルでソテーにすると、美味しいですよ(^^♪
もし、ビタミンDが不足すると・・・
カルシウムやリンが骨に沈着しにくくなったり、
血中にカルシウムを引きこむため、骨のカルシウムが減ってしまい、
骨が弱くなる骨軟化症を引き起こしたり、骨がスカスカになる骨粗しょう症を引き起こすかもしれません。
逆に過剰に摂りすぎると・・・
血管や臓器にカルシウムが沈着するようになり、
血管を脆くして動脈硬化を引き起こしたり、腎臓機能の低下を引き起こすことがあります。
他にも身近な症状では、下痢・便秘・嘔吐・食欲不振などの症状が現れることがあります。
食品に含まれるビタミンDはそんなに多くないですが、サプリメントの量や偏食には注意が必要です。
以下のサイトで、ご自身の当てはまる性別・年齢の
1日目安量と耐容上限量をご確認ください。
ビタミンD 1日の摂取基準量
https://www.tyojyu.or.jp/net/kenkou-tyoju/eiyouso/vitamin-d.html
では最後にビタミンDを含む食品のご紹介です。
生体内でビタミンDになるには、紫外線が必要でしたね。
生ものよりも、天日干しした状態の方が
ビタミンDを多く含むのは、この理由です。
(例えば、椎茸やきくらげ。干し椎茸は生椎茸の約30倍ビタミンDを含みます。きくらげは茹でると、乾燥きくらげの1/10の量になるようです。)
状態によってビタミンDの含有量がかなり違うので、お気をつけください!
では今日はここまでです。
次回もビタミンの続きになります(^^)/